なお、11月5日(日本時間6日)には米大統領選が控えているが、「大統領と上下両院のすべてが民主党になる“トリプルブルー”となる可能性は大幅に低下しており、アメリカの大統領選が市場に与えるインパクトは小さくなっている」(前出の石黒氏)。富裕層や企業に対する増税、生成AIなどへの規制強化に前向きな民主党がイニシアティブを握る可能性は低くければ、米大統領選が株式市場を大きく左右するリスクは小さくなる。
そのため、石破政権の動向が当面最も大きな不安材料というのが市場関係者の見方。果たして、政治不安からくる2度面の石破ショックはあるのか? 政権運営を注視したい。
(ジャーナリスト・田茂井治)