独立リーグ指導者は「25歳までは力を磨いてほしい」
独立リーグという選択肢も考えられる。毎年NPBに選手を送り出している四国アイランドリーグplus・徳島は大型遊撃手の加藤響がDeNAの3位、サイド右腕の中込陽翔が楽天の3位で指名されるなど、同球団から12年連続ドラフト指名を達成した。阪神は今回のドラフトで独立リーグから支配下で2人、育成選手で3人と球団史上最多の計5選手を指名している。
独立リーグの指導者はNPBからの需要が高い理由をこう語る。
「個々の選手の能力を引き出すメソッド、トレーニング方法が確立されていることが大きい。NPBのスカウト、編成担当とパイプがあるので、どういう選手が求められているかも把握できる。あとは選手の意識ですね。ドラフトで指名される独立リーグ出身の数が年々増えているので、1年でも早くNPBで勝負したいと能力の高い選手が集まってくる。NPBのファームや3軍と対戦して活躍すれば大きなアピールになりますしね。清原は映像でしか見ていませんが、運動能力は間違いなく高い。打撃、守備を鍛えれば2、3年後にドラフトで掛かる可能性はある。甘い世界ではないので来年のドラフトで指名されなければ辞めるのではなく、25歳まではプレーして力を磨いてほしいです」
11月9日からの早慶戦でリーグ戦は終了する。清原の決断に注目したい。
(今川秀悟)