麻生久美子

芸能人なのに気さくに近所付き合い

 2児の母として子育てに奮闘中ながら、麻生は歳を重ねても美しさを自然体でキープしている。

「美的.com」(22年6月18日配信)では「凜とした美しさ」について語っており、買い物中に背筋を伸ばしたり、立っているときや座っているときの姿勢を意識するようになったという。また、食べたいものは我慢せず、食べすぎた場合は翌日、ソバにするなど“プラマイゼロ“を意識し、肌のために睡眠時間を優先していると明かしていた。そんな心掛けが若作りではない美しさにつながっているのかもしれない。

 一方でこんな気さくな面もある。

「近所付き合いが好きで、都心に住んでいながら両隣の方と仲良く行き来しているとインタビューで明かしていました。ご飯に行ったり、一緒にキャンプに行ったりもするそうです。さらに、同じ幼稚園に通う近所の子どもを自宅に招いたり、逆に預けることもあるとか。こうした裏表がないきっぷの良さを見ると、今作で演じる元ヤンキーの母親というキャラと通じるところもあるような気がします」(同)

 麻生自身のライフステージの変化が、女優業にも影響を与えているようだ。民放ドラマ制作スタッフは言う。

「母親役に抵抗感がなくなってきており、歳を重ねるうちに、本人はおばあちゃん役も意識しており『年齢なりのそのときの自分を生かせれば』と考えているそうです。今回演じる元ヤンの母親がどうなっていくのか、ヒロインの成長とともに楽しみです」

 エンターテイメントジャーナリストの中村裕一氏は、麻生の魅力についてこう分析する。

「3月にゲスト出演した『あさイチ』では、アイドル歌手になりたかった高校時代の写真を紹介されても全然嫌がらず、とても好感度が高かったです。同番組でも語っていましたが、25歳くらいの頃は自分の芝居が好きではなく自信喪失期で引退も視野に入れていたそうで、その時期に出会った『時効警察』が大きなターニングポイントだったと言えるでしょう。本格的にコメディーに取り組むことで初めて自分の新しい一面を見つけたと語っていました。また、『時効〜』『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』で共演したオダギリジョーも『最初に助けて欲しいと思うのは麻生さん』『お互いを高め合えるような気がしている』と全幅の信頼を寄せており、俳優仲間からも愛されていることがうかがえます。来年デビュー30周年を迎えますが、良い意味でまったく大御所感がなく、きっとこれから先も多くの作品で彼女の姿を見ることができると思います」

 すでにさまざまな意見が飛び交っている「おむすび」だが、麻生の演技が視聴者の目を引き付ける役割を果たしそうだ。

(丸山ひろし)

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