ジュニアゴルファーとして名を轟かせたといえば、スペインのセルヒオ・ガルシアもその内の一人だ。「エルニーニョ(神童)」というニックネームは、まさにガルシアの幼少期からのゴルフの才能を示している。

 ガルシアがゴルフを始めたのは3歳で、12歳の時には所属するゴルフクラブのクラチャンに。欧州ツアーで初めて予選通過を果たした時は15歳で、プロトーナメントは17歳で制している。ガルシアを一躍スターダムに押し上げたのは、プロデビュー戦となった19歳で出場した全米プロゴルフ選手権。躍動的なスイングでスーパーショットを繰り出すなど2位に入り、優勝したウッズを最後まで苦しめた。

 イタリアのマテオ・マナッセロも注目を浴びたジュニアゴルファーだった。16歳で全英アマを最年少で制し、その権利で出場した全英オープンでは予選通過を果たすと13位タイと大健闘。ローアマにも輝いた。また、マスターズでの16歳11カ月22日での予選通過も当時の最年少記録だった。

 そのマナッセロのレコードを超えたのが中国のグァン・ティンラン。ティンランは、2013年のマスターズに最年少出場を果たすと、スロープレーで1打罰を受けることもあったがカットラインぎりぎりで予選を突破。ティンランもこれを契機に注目されるジュニアゴルファーに。その後は、アリゾナ大学に進むと2年生が終わったところで中国に戻りプロ転向し、地元のツアーでプレーしているが、マスターズで活躍した当時の期待通りには行っていないようだ。

 ティンランのようにジュニア時代に脚光を浴びたものの、その後伸び悩んだゴルファーももちろんいる。

 日系アメリカ人のタッド・フジカワはその一人と言えるだろう。早産で産まれたフジカワは、2006年の全米オープンに史上最年少の15歳5カ月で出場すると、翌2007年のPGAツアー、ソニー・オープン・イン・ハワイで予選を通過。最終的に20位タイで終える活躍を見せた。直後に行われた地元ハワイのパール・オープンで優勝。4月には中日クラウンズに参戦するため来日も果たし、同年7月にプロ転向した。

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