“天才少女”と呼ばれたミシェル・ウィー
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 日本中を熱狂させたパリ五輪の日本代表。中でもスケートボードは大きな注目を集め、金メダル2個、銀メダル2個の合計4個を獲得し国・地域別で最多となった。前回の東京五輪に続く日本代表の活躍だったが、目立ったのは女子ストリートで金メダルに輝いた吉沢恋と銀メダルを獲得した赤間凛音、そして女子パークで2大会連続の銀メダルとなった開心那の若さだろう。

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 吉沢はパリ五輪当時14歳、赤間と開は15歳だったが、東京五輪開催時の開は12歳11カ月。競技特性もあるが、みな幼少期からスケートボードに乗り10代前半から世界のトップに君臨しており世間を驚かせてくれた。

 ゴルフの世界ではどうだろうか。宮里藍が18歳で国内ツアーを制して以降、特に女子ゴルフは続々と10代のプロが誕生しツアーで活躍するようになった。今ではベテランになりつつある金田久美子は、元祖天才少女と呼ばれツアー初出場は11歳で小学6年生。12歳の時には予選通過最年少記録も作っている。幼少時代から注目されている須藤弥勒は、今年8月に13歳で国内ツアーデビューを果たしたばかりだ。

 男子も、先日のACNチャンピオンシップには小学6年生アマの福井誠ノ介が出場し、最年少でツアーメンバーとなった16歳の香川友が参戦。女子の比ではないものの、男子にも若手ゴルファーの波は来つつあるのかも知れない。

 では海外に目を映すと、これまでどんなジュニアゴルファーが注目されたのだろうか。

 筆頭となるのはやはりタイガー・ウッズ(米)だろう。ゴルフクラブを初めて握ったのは2歳と言われ、15歳の時に全米ジュニアアマを最年少で制覇。その後、全米アマを3連覇するという偉業を成し遂げ1996年にプロ転向した。プロ入り後からのウッズの活躍はよく知られたところだろう。

 メジャー優勝は15回でPGAツアーの通算勝利数は歴代トップタイの82勝。記録もさることながら、ウッズといえばやはりゴルフを大衆化させたことであり、ゴルフのみならず世界のスポーツ界の大きな影響を与える存在となったことが評価されるポイントと言える。

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19歳でタイガーを苦しめた“神童”