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今年7月、小浜市長選の現職の出陣式でマイクを握る高木毅氏
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 石破茂首相は就任わずか8日で、戦後最短の衆院スピード解散に踏み切った。総選挙(15日公示、27日投開票)に向けて事実上の選挙戦がスタートする中、自民党は9日、“裏金議員”12人を非公認にすると発表。党内の混乱が各選挙区の情勢に影響することは必至だ。北海道・北関東・北陸の注目選挙区について、政治ジャーナリストの野上忠興氏と角谷浩一氏に聞いた。

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10月11日時点で編集部が把握した、第50回衆議院議員選挙に立候補が予想される候補と、識者2人による当落予測。主要5政党以外から出馬し、当選可能性ありと判断された候補は「その他」の欄に記載した。太字・下線表記の候補は前職。【◎:有利、〇:やや有利、△:当落線上、▲:追い上げれば当選の可能性も】

【北海道ブロック】

「野党共闘が奏功する可能性が高い地域」(角谷氏)の北海道。特に4区と11区は、共産党が候補者を降ろす可能性が高いという。

 11区は、ともに前職の自民・中川郁子氏VS立憲・石川香織氏という、夫の代から続く“因縁対決”が繰り広げられる注目の選挙区だ。中川氏は夫・昭一氏が急死したことにより、石川氏は夫・知裕氏が政治資金規正法違反の罪で有罪判決を受けたことにより、立候補した過去を持つ。前回の衆院選では石川氏が小選挙区で当選し、中川氏は比例で復活当選した。

 野上氏は、今回も石川氏に軍配が上がると予想する。

「開拓民の精神が根付く北海道はもともと、革新系の政治家が人気を集める傾向があります。しかも中川氏は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と接点のあった議員として名前が挙がったため、石川氏は前回以上にリードを広げるはずです」

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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“無敗の男”周囲の内輪もめ