11日放送の「それぞれの孤独のグルメ」(テレビ東京・毎週金曜0時12分)の第2話のゲスト主人公はマキタスポーツ。同作は、ドラマシリーズ「孤独のグルメ」の特別編で、性別、年齢、職業も異なるゲスト主人公たちが、それぞれの“孤独のグルメ”を楽しむ時間をオムニバス形式で描かれる。マキタスポーツの過去のインタビュー記事を振り返る(「AERA dot.」2022年10月22日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。
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芸人、ミュージシャン、俳優、文筆家……。さまざまな顔を持つマキタスポーツさん。俳優として注目されたのは、10年前の映画「苦役列車」でブルーリボン賞新人賞を受賞したことがきっかけだった。42歳で世間にその名が知れ渡った利点とは。
遅咲きのマキタさんは、後輩芸人から将来のことを相談されるたびに、「売れるなら、若いうちのほうがいいぞ」と言ってしまう。いろいろなことに挑戦しながら、失敗が許されるのも、若いときの特権だと思うからだ。
「芸能の世界に生きている人間は、取りも直さず“売れる”ことを目指すわけだから。早く売れるに越したことはない。失敗するにも、反抗するにも、体力がいるんですから。おじさんになると、反抗心も問題意識もないわけじゃないけど、何にせよ面倒くさい。台本をもらって、引っかかることがあっても、そこで話し合うのが面倒になってくる。フハハハハ。体力がないから面倒とか失敗を恐れるようになるんです」