他球団の投手では岡田明丈(前・広島)も面白い存在だ。大阪商業大から2015年のドラフト1位で広島に入団。2年目には先発として12勝、3年目には8勝をマークする活躍を見せ、チームのセ・リーグ三連覇にも大きく貢献した。しかしその後は制球難と故障に苦しみ低迷。2021年オフにはトミー・ジョン手術を受け、昨年オフには育成契約となっている。今年7月には支配下登録に復帰し、一軍登板はなかったものの二軍で28試合に登板して防御率2.25と結果を残した。

 コントロールにはばらつきはあるものの、ストレートは150キロを超えるまでに勢いが戻ってきており、ボールの角度も申し分ない。トミー・ジョン手術を受けた時期を考えても、ここからまだ調子が上がる可能性もあるだけに、状態を見極めるテストなどを行う球団が出てくることも十分考えられるだろう。

 野手では、まず名前が挙がるのが遠藤成(前・阪神)だ。東海大相模では下級生の頃から投手、野手両方で活躍し、3年時にはU18侍ジャパンにも選出。2019年のドラフト4位で阪神に入団した。過去5年間で一軍昇格を果たすことはできなかったが、二軍では着実に成績を伸ばし、今年はウエスタン・リーグでトップの出塁率.392、2位の30盗塁と結果も残している。

 高校時代のような強打のイメージがなくなり、長打が少ない点と盗塁死が多い点は課題と見られるが、今年で23歳とまだまだ若いだけにここから力をつけることも期待できるはずだ。内野のバックアップ要員としては十分戦力となることも期待できる。

 野手ではDeNAが実績のある大和、大田泰示、楠本泰史などの自由契約を発表して話題となったが、その中で今後のブレイクの可能性がありそうなのが育成選手の村川凪だ。高校、大学では全国的には無名の存在だったが、四国アイランドリーグの徳島で持ち味のスピードを生かして活躍し2021年の育成ドラフト1位でDeNAに入団した。

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戦力外から復活する選手は現れるのか