「恋愛依存体質」のイメージ

 1985年放送のドラマ「毎度おさわがせします」(TBS系)で俳優デビューした中山はたちまち人気を博し、同年には楽曲「C」で歌手デビューも果たして、トップアイドルに上り詰めた。

 しかし、02年にミュージシャンで小説家の辻仁成と電撃結婚すると、同年10月期の主演ドラマ「ホーム&アウェイ」(フジテレビ系)を最後に芸能活動を一時休止。夫婦でフランス・パリへ移住し、04年に長男を出産した。

 その後、14年に辻との離婚騒動が勃発し、音楽家・渋谷慶一郎氏との不倫まで報じられると、ほどなくして辻との協議離婚が成立。この時、一人息子の親権が辻に渡ったこともあって、中山には「恋愛依存体質」「自由奔放」といったイメージがつきまとうことになった。前出の編集者が当時を振り返る。

「離婚後の中山さんは、自身のTwitter(現X)に『ダーリンはもうすぐ来る。早く会いたいなあ』と投稿するなど、渋谷さんとオープンな交際を続けていました。しかし、15年11月に『一緒にいるけど浮気はするよ、なら言ってくれ』などと意味深な投稿を連発。この翌月に2人の破局が報じられました。当時の中山さんは私生活に踏み込んだ思わせぶりな発信をたびたび行っており、芸能人として少々危なっかしい印象もありましたが、渋谷さんとの破局後に芸能界へ本格復帰すると、いつもの“ミポリン”に戻っていました。ただ、今回『アウト×デラックス』に仲良しの芸人と出演したということは、『本当の自分を見てほしい』という思いがあるのかもしれません」

 そんな中山について、芸能評論家の三杉武氏は次のように語る。

「中山さんといえば、俳優デビュー以降、ヒロインを務めた1985年公開の映画『ビー・バップ・ハイスクール』、89年放送の“月9”ドラマ『君の瞳に恋してる!』、木村拓哉さんとのダブル主演で月間平均世帯視聴率25%超えを記録した98年放送のドラマ『眠れる森』など、80年代から2000年代にかけて数々の作品を成功に導きます。また、歌手としてもミリオンセールスを記録した『ただ泣きたくなるの』をはじめ、数々のヒットを世に放っています。その一方、バラエティーやトーク番組などに出演する機会は少なく、私生活やパーソナルな部分はベールに包まれていました。だからこそ、今回の『アウト×デラックス』の特番への出演やトークの内容には驚かされましたし、飾らない人柄に親近感を抱いた視聴者も多かったのではないでしょうか」

「アウト×デラックス」への出演でこれまでのイメージが良い意味で崩れたともいえる中山。これからは、より生き生きとした“ミポリン”が見られるかもしれない。

(小林保子)

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