球団初、左腕での二けた勝利を挙げた早川

 平石氏に代わって20年に就任した三木肇氏(現楽天2軍監督)も4位に終わると1年限りで退任。その後の監督に石井一久前監督(現球団取締役シニアディレクター)が就任したが、3年間で3、4、4位と優勝争いに絡めず、昨年限りで退任した。

 楽天に限った話ではない。頻繁な監督交代は選手が戸惑う。オリックスは03年から監督代行を含め、09年までの7年間で7人の指揮官が采配を振るったが、低迷期から抜け出せなかった。当時プレーしていたOBは振り返る。

「順位は低くても手応えを感じたシーズンはあったんです。でも、目先の結果を見て監督が代わるので、チーム作りがゼロからやり直しになる。よく、『監督を交代しても良い部分を引き継ぐ』と球団フロントは言いますが、そんな簡単なモノじゃない。ゲームじゃないですから。同じ選手を起用しても、監督が求める役割が変わってくるので対応するのに時間が掛かる。監督も結果が出なければ代えられるので、実績のある選手で固めてしまい、若手が育たない。悪循環ですよね」

 今江監督は来季も楽天のユニフォームを着て采配を振るうか。それとも――。

(今川秀悟)

暮らしとモノ班 for promotion
「プラレール」はなぜ人気なの?鉄道好きな子どもの定番おもちゃの魅力