世の中は、助けてくれる人たちでいっぱいだ。コンフォート・ゾーンで生きていると、自分に正直に目を向けて、どんな助けが必要なのかを見極め、恥も罪悪感もなく、助けを求めることができる。
そんなふうに生きていると、心の余裕をなくしてもきちんと分析し、人に任せたり、やめたり、今すぐ取り組まなくていいものは延期したりできるようになる。優先順位リストを短くしたら、コンフォート・ゾーンの高速車線に、ずっと留まっていられる。
こんな生き方をすればするほど、自分に対する信頼も、人生をあまねく導いてくれる知性に対する信頼も高まっていく。信頼し、手綱を手放す時間が長くなればなるほど、物質を超えた神聖な知性との関係も強くなる。
人生は本来安心で、心地よく、充実したものだ、と気づけば、世の中の善いところや公正さ、世の中がますます拡大していくことへの信頼も深まるだろう。「自分より大きな存在が人生を導いてくれる」と信じていれば、勢いに身を任せ、手綱を手放すことができるから、自分に届くあらゆる幸せを楽しめる。私はそう信じている。人生が拡大すればするほど、「世の中は自分の思い通りになるように仕組まれている」と信じることが大切なのだ。
飛行機に乗ったら、どのようなからくりでこんな長距離を空中移動できるのか、知る必要はない。ただ、それができると信頼するだけ。今いる場所を常に正確に把握する必要はないし、どこに向かっているか、乗務員に尋ね続ける必要もない。ただ、飛行機が目的地に連れていってくれる、と信じていればいいのだ。飛行機には空中に浮かんでいられる機能があり、パイロットには目的地まで案内する能力がある、と信じているから、くつろいで旅を楽しんでいられる。
コンフォート・ゾーンで生きているときも同じだ。わりあいスムーズな旅になる、と信じているのは、物質を超えた全知全能のパイロットが、行きたい場所に連れていってくれるから。それがどのような仕組みかは問題ではない。ただゆったり座って、くつろいで、旅を楽しもう。