さらに、鈴木博志(中日オリックス)が32試合に登板して1勝1敗9ホールド、防御率2.97(前年:9試合1勝2敗1ホールド、防御率4.07)、佐々木千隼(ロッテ→DeNA)も26試合登板で0勝1敗5ホールド、防御率1.80(前年:2試合0勝0敗0ホールド、防御率3.00)と、前年の成績を大きく上回る数字を残した。彼らが不振を乗り越えて新天地で復活を果たしたことは、古巣ファンにとってもうれしい出来事だっただろう。

 その他でも、プロ11年目の中村祐太(広島→西武)が自身プロ最多となる27試合に登板して0勝1敗0ホールド、防御率3.09(2023年:5試合0勝0敗、防御率1.29)。漆原大晟(オリックス→阪神)も38試合登板で1勝4敗5ホールド、防御率3.89(2023年:16試合0勝0敗1ホールド、防御率3.00)と、前年よりも登板数を増やし、現役ドラフト選手として"成功"といっていい成績を残した。

 ただ、梅野雄吾(ヤクルト→中日)は18試合登板で1勝0敗2ホールド、防御率4.15(2023年:5試合0勝0敗0ホールド、防御率3.38)と登板数は増やしたものの、他の数字では少々物足りなさを感じた。

 その他、成績が振るわなかったのは、櫻井周斗(DeNA→楽天、8試合0勝0敗0ホールド、防御率8.44)、馬場皐輔(阪神→巨人、1試合0勝0敗0ホールド、防御率0.00)、内間拓馬(楽天→広島、1軍登板なし)の投手3人。そして北村拓己(巨人→ヤクルト、48試合、打率.125、1本塁打、4打点)、愛斗(西武→ロッテ、51試合、打率.191、0本塁打、3打点)の野手2人も平凡な成績に終わった。

 3度目となる今年の現役ドラフトは12月9日に開催される。リーグ優勝に貢献したオコエ瑠偉(巨人)のように現役ドラフトから入団2年目で評価を高める選手もいる。プロに入る時点で能力があることは間違いない。「今度は俺にチャンスを!」と密かに腕ぶしている選手は、まだまだ多くいるはずだ。

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