下部のエプソンツアーで腕を磨いている馬場咲希

 その後も、ニトリレディスとゴルフ5レディスでもトップ10入り。現在のメルセデス・ランキングは57位につけており、シード権獲得も十分射程に捉えていると言えるだろう。

 札幌出身の政田は、中学・高校時代に全国優勝を成し遂げジュニアの頃から注目されていたが、プロテストは5度目の挑戦で合格。2021年にアマチュア資格を返上しプロ活動はしていたが、協会の正会員となって臨む2024年は、一気にレギュラーツアーで華を咲かせそうな勢だ。

 一方、プロテストをトップ通過した清本美波はどのようなシーズンを送っているのだろうか。

 今季は9試合に出場しているが、リゾートトラストレディスで50位タイになった以外は全て予選落ち。6試合プレーしているステップアップ・ツアーでも目立った成績を残せておらず、プロの厳しさを味わっている。

 昨年11月のプロテストでは2位に5打差をつけぶっちぎったが、その1カ月後に行われた最終予選会(QT)では100位に沈んだ。一方で清本は、今春、岐阜の朝日大学に進学しており、女子大生プロという一面も持っている。

 同大ゴルフ部は森口祐子がスーパーバイザーを務めており、清本もそのメンバーの一人。学業とプロ活動を両立することは大変だが、そんな中でもツアーで活躍し、新しいプロゴルファー像を見せてくれることを期待したい。

 注目ルーキーといえば、プロテストを2位タイで合格した馬場咲希もそのうちの一人だ。

 馬場といえば、2022年8月に米国ワシントン州で開催された全米女子アマで優勝し、1985年の服部道子以来、37年ぶり2人目となる日本人制覇の偉業を成し遂げたことで、一躍時の人になった。

 当時の馬場は17歳の高校2年生で、270ヤードを超すロングドライブがトレードマーク。その後も同年の日本女子オープンで11位タイとなりローアマを獲得すると、2023年にはレギュラーツアー2大会で16位タイとなった。

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全米女子アマ優勝・馬場咲希が選んだ進路