福田恵里さん(右)、木村憲仁さん(撮影/写真映像部・和仁貢介)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年10月7日号では、SHEの福田恵里さんとmentoの木村憲仁さん夫婦について取り上げました。

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ともに27歳で結婚。長男(4)、次男(2)と4人で暮らす。

【出会いは?】前職リクルートで、同じUXデザイングループに所属。尊敬する先輩だった夫に妻が仕事の相談などをしているうち、交際することに。

【結婚までの道のりは?】妻には「2020年の東京オリンピックを子どもと一緒に観たい」という夢があり、逆算で結婚は17年と導きだされていた。

【家事や家計の分担は?】家事や育児は完全に半々。家計は基本別で、毎月決まった額を共同口座に振り込む。

妻 福田恵里[34]SHE 代表取締役社長

ふくだ・えり◆1990年、滋賀県生まれ。大阪大学卒業。リクルートで2年働いた後、起業。ミレニアル世代の女性向けのキャリアスクール「SHElikes」を運営。Webのスキル獲得から就労までサポート。累計会員数は14万人を突破

 どちらも起業しているので仕事は妥協できない。子どもが生まれる前、私が「お互いの家事を可視化したい」と言ったとき、彼は「可視化するより、自分たちにとっては家事をやらないことがゴールなんじゃない?」と、コーチングの考え方で方向を正してくれた。結果、IoT家電をたくさん買い、家事代行などアウトソースをどんどん活用するように。いつもそんなふうに対話して、私と向き合ってくれる人と結婚できて本当によかったです。

 私は企業の代表として自信あるふるまいを求められる場面が多いけど、家では「どうしよう」と不安になることも。そのたびにノリが「恵里は自分が思ってるよりできるんだから」と背中を押してくれるので安心して挑戦できます。相談をすればいつもポジティブな言葉にプラスαの視点を添えてくれる。最高のフィードバッカーでもあります。

 私以上に私の可能性を信じてくれる人がいることの安心感。これからもお互いよい年の重ね方をしていこうね。

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一緒にいると元気になる