もちろん、当時のダンプ松本の境遇と、現在のゆりやんの境遇が同じだと言いたいわけではない。しかし、本質的な部分では両者にはどこか通じるものがある。ゆりやんがダンプ松本の役をあれほどリアルに演じることができたのは、まさにそのためではないか。

 世間では『極悪女王』をきっかけにして、昔のプロレスやダンプ松本を再評価する動きが進んでいる。それと合わせて、ゆりやんレトリィバァという芸人の才能もあらためて見直されることを願っている。(お笑い評論家・ラリー遠田)

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