愛子さまが20代という若い世代である点にも意義があると付け加える。
「若い愛子さまが訪問されることで、現地に暮らす若い世代の人たちとの交流の可能性がある。そして、若い女性である愛子さまならではの気づきにも、大いに期待できるものがあると思います」
社会人として愛子さまへの期待
そして、愛子さまは4月から日本赤十字社の嘱託職員として、青少年・ボランティア課でお勤めをされている。そんな「社会人」としての愛子さまへの期待も大きいという。
愛子さまは成年となった2022年3月の記者会見で、関心があることとして「災害ボランティア」を挙げ、こう述べられた。
「近年自然災害が増え、またその規模も徐々に大きくなっていることを心配しています。そのような中でボランティアとして被災地で活躍されている方々の様子をテレビなどの報道で目にしまして、自分の住んでいる街であるとかないとかに関係なく、人の役に立とうと懸命に活動されている姿に非常に感銘を受けました。私の親しい友人にも東日本大震災で被災した福島県の復興支援にボランティアとして携わっている友人がおりまして、私自身、災害ボランティアにも関心を持っております」
被災地に実際に赴き、現状を直接見聞きするという経験が、愛子さまの今後の「働き」にもつながっていくとして、河西氏は期待を寄せる。
「これまでに訪問されたことがないからこそ、被災地で感じるものは大きいと思います。そして、そんな愛子さまの姿が報じられることで、被災の現状を今一度、被災地以外に伝えてくれるでしょう」
地震に続いて、大雨によって傷ついた能登半島の被災地。愛子さまへの「期待」は、さらに大きくなっている。
(AERA dot.編集部・太田裕子)