相続した遺産を「国王に返却すべき」の声

 ヘンリー王子が手にするとみられる約12億円は、邸宅の維持費や固定資産税、警備費のほかに、メーガンさんの衣装やアクセサリー代に使われると推測されている。メーガンさんはヘンリー王子と結婚する時、「王子の資産が思ったより少ない」ことに落胆したといわれる。「王子はビリオネア(1000億円以上)とまではいかなくても、数十億円くらいは持っている」と踏んでいたとも。メーガンさんの浪費の状態が続けば12億円くらいは瞬く間に消えてしまうだろう。

2024年9月20日、俳優・ケビン・コスナーさんの邸宅前で開かれるチャリティー・イベントに参加したヘンリー王子。2年連続の参加となったが、メ―ガンさんは体調不良を理由に欠席した(photo REX/アフロ)

 イギリスの相続税は一般的には40%ほどだが、王室に関しては代替わりのたびに貧しくなることを防ぐため非課税とされている。国民は、エリザベス皇太后の気持ちを尊重すべきとしながらも、「公務をしない王子に莫大な遺産を渡すのはおかしい」「皇太后も遺産の分配を決めたとき、王子が王室と国民を裏切る状況になっているとは、想像もしていなかっただろう」「王子は国王に返却するか、寄付するべき」といった声が上がる。

姿を見せないメ―ガンさん

 相変わらず、世間の批判を浴びるヘンリー王子とメ―ガンさん夫妻。そろって顔を出すとみられていた先日の俳優・ケビン・コスナーさんの邸宅で行われた恒例のチャリティ・イベントには、ヘンリー王子は出席したが、メーガンさんは体調不良で顔をみせなかった。

 このイベントは地元の救急対応要員を支援する資金集めが目的のコンサートで、昨年は二人そろって出席している。たが、壇上に登ったメーガンさんが司会者からマイクを取り上げて話そうとしたものの、司会者はマイクを離さず、メーガンさんがバツの悪い思いをするというハプニングがあった。また、ケビン・コスナーに急接近したのは、映画「ボディガード2」のヒロイン役への抜擢を狙ったとのうわさもあった。

 メーガンさんはこれまでイベントに遅れたり(2023年・インビクタスゲーム)、途中で帰ってしまったりした(24年・地元書店オープニングイベント)ことはあっても、イベントすべての「欠席」はきわめて珍しい。招待されたものの直前に不参加を決めたといわれるが、病状についての説明は今のところない。

(ジャーナリスト・多賀幹子)

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多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

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