アイドルグループ「モーニング娘。」で活躍し、現在は4人の子どもを育てながら、芸能界で活動している市井紗耶香さん(40)。【前編】のインタビューは子育てについて語ってもらったが、【後編】ではモーニング娘。で髪型をベリーショートに変えて人気が爆発したときの思い、人気絶頂期にグループ卒業を決断した理由、今後の活動などについて語ってもらった。
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――市井さんは中学3年のときに、モー娘。の2期メンバーで加入しました
漠然とした夢ですが、歌手になりたかったんです。歌うことが大好きで、「DREAMS COME TRUE」の吉田美和さんに憧れていました。私は勉強が苦手で学校に行くのが得意ではなく、なかなか自分に自信が持てない子どもでした。でも、小学3年のときに音楽の先生に「クラスの中で声が一番出ていました」って褒めてもらって。今でも鮮明に覚えています。その言葉がすごくうれしくて、心の支えになりました。ASAYAN(テレビ東京系)でオーディションを3度受けて最後に合格したんですけど、モー娘。のときはアイドルではなく、JーPOPのアーティストとして活動していた感覚でした。
――16歳のときに肩にかかる髪をバッサリ切られたのには驚きました
当時は嫌だったんですよ。小、中学生のときはスーパーロングでしたし、事務所から「髪を切りなさい」とアドバイスされたときは、「えっ!」て。泣く泣く髪を切りました(笑)。「ふるさと」(6枚目シングル)の段階で少し短くして、「LOVEマシーン」(7枚目シングル)で一気にベリーショートにして。今は感謝しています。ショートにしたことで活発なイメージがついて、いろいろなチャンスを頂きました。
最近ですが、つんく♂さんのメルマガで、「オーディションを受ける子は髪形が大事で、おでこを出したり、目じりのラインが見えたりすることが自信につながる」と書かれた文章を読んだとき、当時のことがフラッシュバックしたんです。一人ひとりのメンバーを戦略的にプロデュースされていて、つんく♂さんの深い愛を感じました。つんく♂さん、夏まゆみ先生は大切な恩師です。