鴻上尚史さん(撮影/写真映像部・小山幸佑)
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 子育てを機に人が変わったようにヒステリックになってしまった親友との関係に悩む41歳女性。一方的に電話を切られてしまったため、女性から連絡するのが怖いという。そんな女性に鴻上尚史が「必ず2人は話せるようになる」と伝えた真意とは。

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【相談236 】

 親友が子供を持ち、ヒステリックになってしまいました。私達はこのまま絶縁になるべきなのでしょうか?(41歳 女性 バンクス)

 古くからの親友が子供を持ち、子育て中の悩みからか人が変わったようにヒステリックになってしまいました。

 先日電話で話した時、彼女に、少しでも助けになりたいと思い「一日だけでもベビーシッターなどどうか?」と提案したら、「子供がいないあなたには何もわからない!」と怒り出して電話を一方的に切られてしまいました。驚いた私はこちらから連絡するのも怖くなり、その後連絡をとれない状況です。

 私はさみしいですが、私達はこのまま絶縁になるべきなのでしょうか?

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鴻上尚史

鴻上尚史

鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)/作家・演出家。1958年、愛媛県生まれ。早稲田大学卒。在学中に劇団「第三舞台」を旗揚げ。94年「スナフキンの手紙」で岸田國士戯曲賞受賞、2010年「グローブ・ジャングル」で読売文学賞戯曲賞。現在は、「KOKAMI@network」と「虚構の劇団」を中心に脚本、演出を手掛ける。近著に『「空気」を読んでも従わない~生き苦しさからラクになる 』(岩波ジュニア新書)、『ドン・キホーテ走る』(論創社)、また本連載を書籍にした『鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』がある。Twitter(@KOKAMIShoji)も随時更新中

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