約10年前、美華飯店二代目の井手智之さんが気まぐれで、まかないのチャーハンにカレーをかけたことで誕生した人気メニュー。チャーハンはかまぼこなどを入れて甘めに仕上げた既存のものではなく、カレーチャーハン用にアレンジしている。こしょうはカレーのスパイシーさを引き立てるホワイトペッパー。カレールウは市販品だが、「フォン・ド・ボー入りでコクを足し、鶏ガラスープでまろやかに」とこだわりがある。
『ひみつの中華レシピ』は、このカレーチャーハンの作り方も収録。女将の芳さんが「町中華は、どんなメニューも作ってもらえる可能性を感じさせる」と話すように、今後もアイデアを盛り込んだ新メニューが生まれる予感だ。
(構成 ライター 福井 晶・団野香代/生活・文化編集部)