12日、天皇、皇后両陛下と長女の愛子さまは那須御用邸(栃木県)で静養に入られた。4月から日本赤十字社で嘱託職員として勤務する愛子さまにとって、就職後初めての夏休み。愛子さまは「また今年もこのようにして家族で那須に来ることが出来たことをとてもうれしく思っております」と笑顔を見せられた。愛子さまの“家族で”という言葉に、天皇ご一家の仲の良さが伝わるが、そんな仲良しご一家にまつわる過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2023年8月11日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。
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一般に公開はされていないが、宮内庁は毎年、「文化祭」を開催している(最近は代替わりやコロナ禍のために未開催)。正式名称は「宮内庁職員組合文化祭美術展」。職員だけでなく、天皇、皇后両陛下や皇族方の作品も特別出品されており、皇室メンバーのプライベートが映し出される場でもある。作品を振り返ると、ご一家の身の回りの生き物たちに向ける温かい視線が見えてくる。皇室の「あのとき」を振り返る。
愛子さまは「文化祭」に毎年、毛筆や手作り工作の作品を出品される。その歴代の作品をたどると、一緒に暮らすペットとみられる犬や猫が、ちょくちょく登場する。
学習院初等科1年生のときに出品した作品には、元気な筆文字で「犬」と書かれていた。ご一家と暮らす犬といえば、愛子さまの誕生前に、お住まいのある赤坂御用地に迷い込んだ犬が産んだ「ピッピ」と「まり」だ。
3年生になった2010年、愛子さまは「図画室モンスター」という作品を出品した。そこには、木工用ボンドの容器、クーピー、洗たくバサミなどで作られたモンスターに勇ましく立ち向かう2匹の犬が描かれている。
06年に学習院幼稚園の入園式で愛子さまが持っていたバッグにも、2匹の犬が刺繍されていた。愛子さまが毛筆で書いた「犬」の作品も、「ピッピ」と「まり」を思って書き上げたのだろうか。