座っているときは耳・肩・腰が、立っているときは、耳・肩・腰・ひざ・くるぶしが一直線になるのが「正しい姿勢」

 そしてもう一つ。日常生活で心がけていただきたいのが「正しい姿勢」です。スマホやパソコンを見ることで悪くなる姿勢。放置しておくと、顔の老化を加速させます。そもそも、「正しい姿勢」とは、どういう状態を指すのでしょうか?

 正しい姿勢の基本は、首と骨盤を立てること。座っているときは耳、肩、腰の3カ所を結んだ線が一直線に、立っているときは耳、肩、腰に加えて、ひざ、くるぶしの5カ所がまっすぐなラインになる状態です。この姿勢をクセづけるには、背すじをしっかりとのばし、下腹部に力を入れてお腹を引っ込めることが大切。意識して続けましょう。「気づいたら意識は下腹部へ」が合言葉です。

 もう歳だから、とあきらめるのは簡単です。でも実は、50代こそ自分の身体を見つめ直し、立て直すのにいい年代です。

 上のグラフを見てもわかるように、筋肉の量は女性の場合、40代から低下して50代半ばから大きく低下し始め、とくに体幹部が落ちやすくなります。体幹部はカラダを支える役割があるため、筋肉量が減れば必然的に姿勢が崩れてしまいます。姿勢が崩れれば、顔の下半分も長くなって老けて見えると、老化のスパイラルに突入します。

 50代は女性にとって身体が大きく変化するときです。閉経を迎えることによって女性ホルモンのエストロゲンがほとんど分泌されなくなり、体内のバランスが大きく崩れます。そして更年期によるさまざまな症状が現れます。そのひとつが筋肉量の低下なのです。

 この筋肉量の低下には、もちろん「顔」も含まれています。9月15日に公開した記事でも触れたように、顔についている筋肉は種類は多いのですが、量はわずかです。もともと少ない筋肉量が加齢によって減ってしまうとなれば、なんとかして減るのを阻止しないといけません。その対策はマッサージとエクササイズ。そして、身体の筋肉を鍛えていくことなのです。

(構成 生活・文化編集部 森 香織)

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