「やっぱり政局やった思うんですよ」
元県民局長の内部告発の一つは、阪神とオリックスの優勝パレードに関する疑惑だ。パレードの資金を集める際、県が金融機関に補助金を増額するかわりに、寄付金の形で「キックバック」させた疑いを告発された。
これについて掘井議員は、
「パレードのも問題。(補助金で)キックバックあったとかね。それも本人(斎藤知事)呼んだら、ないという」
と、斎藤知事から直接、疑惑を否定されたというように話した。
また、斎藤知事の疑惑解明のために県議会が設置した百条委員会については、
「(百条委員会を)やりたいというのは、やっぱり政局やった思うんですよ」
と発言。百条委員会の設置は県議会の自民党が提案し、維新は反対した。それを「政局」と言うのだろうか。
そして掘井議員は冒頭のように、元県民局長の内部告発自体を、それこそ「政局」のように語り始めた。
「亡くなった方(元県民局長)は、あれは自民党さんらとつくった。あの怪文書」
「怪文書っていうのは、自民党と一緒に作った。怪文書って言い方悪いけどね」
告発文書の作成に自民党が関与したというのだ。
内部告発は「公益通報じゃない」
元県民局長がつくった告発文書を斎藤知事が入手したのは3月20日。直後から県は作成者が誰か「犯人捜し」に着手し、その中で元県民局長のパソコンを押収して調査した。
これについて掘井議員は、県内部の動きを詳細に語り始めた。
「(内部告発は)公益通報じゃない、その時点では。(元県民局長に)パソコンでこれ、きみ、怪文書こんなん作っとったんかいうたら、『はい』(と返事した)。君が(告発文書の内容を)現認したんかいうたら、『いやもう聞いたやつを集めました』と、聞いたんですよ」
元県民局長の告発を「公益通報ではない」と否定するのは、斎藤知事と同じだ。そして、掘井議員はこう続けた。
「なんで(パソコン)押収したかいうたら証拠があったから押収したんやけど、出てきたもん、なんや思います?」
「えらいもんが出てきた。彼(元県民局長)の(交友関係のプライベートな)データがいっぱい出てきたわけ。それでお前、何しとんねんってなった」