でも、ここからが本題です。
MEGUMIさんの本を読まれたかたならご存じだと思いますが、彼女は努力を惜しまない美容家でもある俳優です。実践しているのは顔の下半分美顔術ばかりではありません。頭のマッサージや肩甲骨をほぐすストレッチなどを自宅で行い、ジムやピラティスにも通っていらっしゃる。そうでなければ、あんなに美しいお顔をキープするのは芸能人のかたであっても、とても難しい。
つまり、顔のマッサージやエクササイズの美顔術をやっているだけでは、顔の老化は止められないということです。『美人に見られたければ顔の「下半分」を鍛えなさい!』を出版してからの約10年、そのことを身をもって痛感しています。
30代と同じでは足りない
当時30代後半だった私は、顔の下半分美顔術だけをやっていれば、顔のハリがアップして口角が上がり、頬がリフトアップしてあごのたるみもなくなったものでした。だから『美人に見られたければ顔の「下半分」を鍛えなさい!』という本を書くことができたわけです。
そんな私も40代に突入、そして半ばも過ぎました。老化の坂は険しくなる一方。転げ落ちるのが早い早い。そして、気づきました……。
「30代と同じことをやっているのでは、ゼンゼン足りない!」
顔の下半分美顔術をやっているだけでは、効果がなかなか表れなくなった私は、かねてチームを組んで活動していた整形外科医の北村大也先生と、プロレスラーでボディメイクトレーナーのジェイク・リーさんに相談。そこで行き着いたのが、首から下のトレーニングです。
顔をリフトアップして若々しく見せるのに、なぜカラダのトレーニング?と不思議に思うでしょうか。
私のサロンには幅広い年齢層の女性が訪れます。いらっしゃったかたにはまず、顔のどこが気になっているかをうかがうんですね。すると、90%ぐらいのかたから「ほうれい線」というワードが出てきます。ほうれい線は年齢を重ねれば誰にでもできうるエイジングサインのひとつ。確かに、口の両脇に深く刻まれたあのラインが気になるのはとてもよくわかります。私だって、電車の窓に映った自分の顔を見たとき、くっきりと見えるほうれい線に気づいてドキッとすることがあるくらいです(笑)。