進次郎氏は「コミュニケーションが成立しない」
今回の総裁選では40代の若手の立候補も話題となっている。すでに出馬を表明している小林鷹之前経済安全保障担当相(49)と、30日に出馬会見を開くとみられている小泉進次郎元環境相(43)だ。
だが、適菜さんはどちらにも手厳しい。まずは小林氏の評価から。
「彼は『自民党は生まれ変わる』と言っており、何が生まれ変わるのかと思いきや、推薦人は旧安倍派、旧二階派の裏金議員ばかり。派閥の古い体質を受け継ぐつもりなのでしょう。小林さんは旧統一教会との関係も深く、これまでの自民党の一番汚い部分を引き継ごうとしているように見える。出馬会見で言っていた『世界をリードする国へ』というフレーズも、何を目指しているのか意味不明です。今の日本は不正や犯罪がはびこり、国が衰退しているのが見えていないのか。現状認識が全くできておらず、夜郎自大もいいところです」
一方の小泉進次郎氏はどうか。適菜さんは「政治や外交を語る以前の問題」とこれまた厳しく指弾する。
「これまで政治的な実績は何もなく、環境問題を『セクシー』に解決するだとか、言っていることが支離滅裂です。討論会でのディベートはできないと断言していい。まともなコミュニケーションが成立しない人という印象です。進次郎さんが首相になったら、アメリカ、ロシア、中国はおそらく喜びます。何も知らない若造が首相でいるうちに、もっとむしり取ってやろうと標的にされるだけ。武器も押し付けて買わせようとするでしょうね。最近になって憲法改正について発言し始めましたが、本当に憲法の本質を理解しているとは到底思えません。過去には女性スキャンダルもありましたが、首相になったら、またスキャンダルが蒸し返されるでしょうね」