ブレーク後も「驕らず礼儀正しい」
前出の編集者はこう話す。
「HKT48時代と比べると遠い存在のように見える宮脇さんですが、時に不器用な面をのぞかせつつも、人一倍の情熱と冷静さを併せ持つ性格は現在も変わっていません。そんなブレない人柄は、昔からのファンを安心させているのではないでしょうか。ただ、今回のドキュメンタリーで心配になったのは、メンバーのメンタルケアが追いついていない可能性がある点。事務所は最優先でサポートしてほしいですね」
そんな宮脇について、芸能評論家の三杉武氏は次のように語る。
「宮脇さんには、HKT48のデビュー当時からブレーク後と何度かインタビューをしたことがありますが、売れっ子になってからも驕(おご)った態度はまったく見られません。いつも礼儀正しく、多忙なスケジュールのなかでも疲れた表情を見せずに、こちらの質問に対して瞬時にその意図をくみ取りつつ真摯に対応してくれました。デビュー間もない14歳ごろからGoogle+で非凡な文才を披露していましたが、取材するたびに頭の回転の速さと類いまれなるプロ意識の高さに驚かされます。努力を重ねて自分を高め続けている彼女ですが、デビュー当時から現在に至るまでのその活躍を見ていると“早熟ながらも大器晩成”という言葉がまさにピッタリで、今後もさらなる活躍を期待してしまいます」
元AKB48グループの中で「一番の成功者」とも言われる宮脇だが、彼女は自身の魅力を「成長型」であるところだと語っている。その成長の過程で時に不安定さやもろさが露呈してしまうのかもしれない。だがそれもまた、彼女の魅力になっていることは間違いない。
(小林保子)