HKT48時代の宮脇咲良

不安定な歌唱力が騒ぎに

 この背景をエンタメ誌の編集者は次のように語る。

「LE SSERAFIMは、4月に米カリフォルニア州で開催された世界最大級の音楽フェス『コーチェラ・ミュージック・フェスティバル』のステージに登場しました。現地メディアが彼女たちのパフォーマンスを絶賛するなか、韓国のネット上ではメンバーの不安定な歌唱力を疑問視する声であふれていました。こうした騒動もあって、今回のドキュメンタリーは事務所側が『メンバーは苦しんでるから応援して』と世間の同情を誘っているようにも見えてしまったようです」

 宮脇といえば、子役として劇団四季のミュージカル「ライオン・キング」などに出演したのち、2011年に地元九州を拠点とするHKT48のメンバーとしてアイドル活動を開始。その後はHKT48およびAKB48の中心メンバーとして活躍したが、18年に韓国のオーディション番組「PRODUCE 48」に出演し、同番組発の日韓合同ガールズグループ「IZ*ONE(アイズワン)」に加入した。

 そして、21年4月に当初の予定どおり「IZ*ONE」の活動が終了し、同6月にHKT48を卒業すると、22年4月にHYBE傘下のSOURCE MUSICに所属するLE SSERAFIMのメンバーとして活動することが正式に発表された。

 そんな華麗な経歴を持つ宮脇は、前述の「コーチェラ」騒動後、公式ファンコミュニティーで騒動についてコメント。「ステージに立つというのは、どういうことなのか。完璧な姿を見せることなのか?(略)1つのミスも許されず、ステージをこなすことなのか?」と胸中を明かしつつ、「最高のステージができたと思っています。デビューして、まだ2年も経っていない、ツアーも一度だけしかしたことのない私たちが、コーチェラというステージで、胸を張って、楽しんで、心からこのステージへ全力を注いだ。それだけで、まさに、人生であり、ルセラフィムだなと感じる1日でした」とパフォーマンスへの自信をのぞかせた。

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