実際の戦争において、「敗走」と「撤退」の間には大きな違いがあると言います。Xフォロワー約30万人で元自衛官のぱやぱやくんは、「これは現代社会でも当てはまる鉄則」だと考えているようです。息苦しくなったら、負ける前に「逃げる」。あなたの人生に、再度活力を注入するためのこの方法を、著者の最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から内容を一部抜粋・再編集して紹介します。
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日本は他国と比べても、とても清潔だと言われています。加えて、人々はとても親切で、治安も良いと言われます。
しかし、それが真実である一方で、どこか「息苦しさ」を感じることもあります。
先ほど言及しましたが、日本では「空気を読むこと」を常に求められます。もしも少しでも違う意見を表明すると「空気を読めよ」と言われてしまうこともあります。
また少しでも不機嫌そうな顔をすると「自分の機嫌は自分でとれ!」と怒られ、「周りと合わせるために自分を偽ること」を求められることが多々あります。
ただ、そもそも私は、みんなと合わせて行動することが好きではありません。
自衛隊という組織で生きてきたので、意外に思われるかもしれませんが、私はいつも「なんで面白くともなんともないのに、面白い顔をしなくてはいけないのか……」と思っているタイプでした。
そんな私にいつも元気をくれるのは、海外の光景とそこで生きる人々の姿です。
私が海外に行って驚かされるのは、露骨に不機嫌そうな顔をする店員さんや、やる気のなさそうなタクシー運転手がたくさんいることです。
そうした人の姿を見て、私は自分が少し肯定されたように感じます。「あぁ、この社会では、自分の感情を隠さなくても別にいいんだな」と。
このように、いつも自分が生きている空間から離れることで、見えてくるものは必ずあります。だから行き詰ったときには今の場所を離れる。さらに言えば、日本を一度出てみるという選択肢を取るのも非常に有用だと思います。
あえて遠くに旅立ってみることで、「自分はなんてつまらないことに悩んでいたんだろう」と、人生を再度チューニングすることもできます。