小中高と大分の公立校で学び、米・ハーバード大学、ジュリアード音楽院を卒業・修了したバイオリニストの廣津留すみれさん(31)。その活動は国内外での演奏だけにとどまらず、大学の教壇に立ったり、情報番組のコメンテーターを務めたりと、幅広い。「才女」のひと言では片付けられない廣津留さんに、人間関係から教育やキャリアのことまで、さまざまな悩みや疑問を投げかけていくAERA dot.連載。今回は、お酒での失敗談やアメリカの飲み文化など、お酒にまつわる話を聞いてみた。
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Q. 廣津留さんはお酒を飲みますか? お酒の失敗談や、海外と日本の“飲み文化”で違いを感じたことがあれば教えてください。
A. お酒は人並みに飲みます。ひとり飲みを楽しむことはあまりなく、人と一緒に食事をしながら飲むことが多いですね。
お酒を飲むかどうかは体質や考え方などで人それぞれだと思いますが、個人的にはお酒は良いツールだと思いますね。人と一緒に飲んで親睦を深めることができたり、公演で訪れた先の国や都市のクラフトビールや地酒などで現地の味を知ることができたりと、やっぱり楽しい時間を過ごせるものだなあと思います。
お酒での失敗談は私はあまりないのですが、大学の卒業式ウィークでのことはちょっと戒めになっているかも。ハーバードでは「シニアウィーク」といって、1週間かけて卒業を祝います。遊園地に行くツアーやボストンに本拠地を構える野球のレッドソックスの試合観戦ツアーなど、いろんなアクティビティーがあるなかで、パーティーも行われるんですね。私はそこで、ハードな4年間を乗り越えた解放感からか、テンションが上がってお酒をすごく飲んでしまいまして、気がついたら医務室にいました。どうやらクラっときたみたいで……。でも、医務室の先生からの問いかけにはすごく理性的に答えていた記憶はあって、酔っていても口は達者らしいんです(苦笑)。この失敗は一度きりにしなければと、それ以降は自分でも飲んだ杯数をカウントするようにしています。