「 (選挙)期間中もよく聞かれたけど、こちらが聞きたいくらい。無党派層対策というのはなかなか難しい」 (手塚幹事長)

 その無党派層は石丸氏に相当数が流れたとみられる。

「石丸候補のがんばりもあっただろう。結果として2位と3位の票を足せば、間違いなく小池さんを凌駕する票になると思うし、民主主義ってすごく難しいですよね」 (同)

「今度どうやって無党派層をとらえたか、(石丸氏に)お会いして聞いてみたいと思う」 (同)
 

立憲の現実を表している?

 東京都連関係者が振り返る。

「地上派でテレビ討論会ができていれば状況は変わったのではないか。外苑開発の問題だったり、政治とカネの問題だったり。論点を作ろうとしても、小池さんが(テレビ討論会を)受けてくれず、現職の思うツボだった」 

 共産党とタッグを組んだことの是非を問う声もある。「立憲共産党」と揶揄され、立憲の支持母体である労働組合「連合」は、早々と小池氏支持に回った。 

「共産党と組む蓮舫さんを支持できないというのは後付けの言い訳。蓮舫さんの立候補表明の前から、連合は小池さんを応援している」(前述の都連関係者) 

 共産党アレルギーは「思ったほどではなかったのではないか」とも。それよりも、立憲の支持自体を危ぶむ。

「政治と金の問題など自民の失敗で立憲の支持率が上がっているが、自民党が出ない選挙では立憲の支持率はこんなに少ない。石丸氏に敗れて第3位に終わったことは、立憲の現実を表している」 (同)

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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