レイカーズの八村塁(ロイター/アフロ)
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 パリ五輪、2日(日本時間)バスケットボール男子日本代表は、1次リーグ最終戦で世界ランク12位のブラジルと対戦する。不戦勝を除くと52年ぶりの五輪勝利と決勝トーナメント進出をかける大事な一戦だ。しかし、八村塁選手は左ふくらはぎに違和感をおぼえたため現地で検査を受けた結果、「左ひ腹筋」、左ふくらはぎのけがと診断され、チームを離れることになった。勝利へのキーパーソンだった八村塁選手の過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2024年4月25日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

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 NBAで5年目のシーズンを過ごしている八村塁が、名門チームの主力として活躍している。

 昨季途中にワシントン・ウィザーズからトレードでロサンゼルス・レイカーズに移籍した八村は、今季のレギュラーシーズンで68試合に出場し、1試合平均13.6得点、4.3リバウンド、1.2アシストを記録。スターターに固定されていたウィザーズ時代と同じようなスタッツを残し、プレーオフに突入している。

 1試合の出場時間は平均26.8分となっており、これはルーキーシーズンの30.1分と2年目の31.5分に比べると見劣りする数字。主要スタッツもウィザーズ時代からあまり変化がないように見える。しかし中身を見ると、ここ数カ月の充実ぶりが分かる。

 2021年のウィザーズ3年目以降からベンチスタートが多かった八村だったが、今年2月3日のニューヨック・ニックス戦で先発になってからは、全試合でスタメンに固定され、これを機にプレータイムも増加。終盤の大切な時間帯でもコートに立つことが当たり前になり、首脳陣から信頼を勝ち取っているように思える。

 得点源としての活躍も目覚ましく、2月14日のユタ・ジャズ戦では8本中6本の3Pシュートを決めるなどキャリアハイの36得点を挙げ、この日39得点したアンソニー・デイビスとともに、チーム史上、2003年のコービー・ブライアントとシャキール・オニール以来となる35得点以上したペアに。レイカーズのレジェンド2人が達成した偉業に並んだ。

 さらに八村は、3月27日のメンフィス・グリズリーズ戦で8本中7本の3Pシュートを沈め、FGも14本中11本を成功させ32得点を奪取。4月7日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦でも30得点と大暴れし、有意義な後半戦を過ごしたと言える。

 特に進化を遂げているのは、そのシュート力だろう。元々ミドルレンジからのショットには定評があった八村だが、今季のFG成功率は53.7%、3Pシュート成功率も42.2%とかなりの高確率。上述の通りNBA入り2年間と主要スタッツのアベレージはあまり変化がないが、その中身の精度は向上している。

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八村がNBAプレイヤーとして目指すべきは?