各サイズのオムツ、さらに「水分99%のおしりふき」のストックも十分。ミルクや離乳食をつくるための水は「赤ちゃんと家族のやさしい水」を使用。部屋の床は安全のためコルクタイルを敷き、乳幼児用の椅子・バウンサーも完備。おもちゃはプラスティック製のものばかりで毎日消毒を行うなどノロウィルス対策も徹底。ベビーシッターは毎日2人が出勤しており、一人につき二人の子どもの面倒をみる......。
託児所として万全な設備を整えているこの場所、実は、とある性風俗店の待機所兼託児所だと聞くと驚く方もいるかもしれません。
一般社団法人ホワイトハンズ代表理事・坂爪真吾さんの著書『性風俗のいびつな現場』では、こうした風俗業界の知られざる側面を紹介。同書によると、最近では、若い主婦やシングルマザー、未婚妊婦の性風俗店への応募が少なくないといいます。そうした背景から、彼女たちが働きやすい環境を用意すべく、このような託児所をマンションの一室に設けているのだとか。
「現実」に即した風俗店の素晴らしい対応だと言えますが、一方で小さな子どもを持つ多くの母親が風俗店で働いているという「現実」には愕然とします。