父が娘の生理事情に気づくことも?
また生理用品については、“お母さんと同じもの”ではなく、ぜひ自分にぴったりのものを見つけてほしいです。今は、昔なかったような便利な商品がたくさん登場しています。
たとえば、当社には「シンクロフィット」というデリケートゾーンにはさむタイプの商品があります。ナプキンだけでは不安という方は、シンクロフィットを併用すれば安心感が上がります。またトイレに行ける時間が授業の合間の数分しかない場合、ナプキンだと包装紙をはがして羽をつけて……と時間がかかってしまいますが、シンクロフィットならパッとはさむだけで装着でき、わずか5秒で完了します。使用後はトイレに流せるので、友だちの家に行った時でもその場で処分できます。
――子どもたちの生理の悩みを少しでも解消するために、娘を持つ親御さんへのアドバイスはありますか。
まずは、子どもが「生理がつらい」と言える環境を作ることが重要です。痛みは個人差が大きく、他の人が我慢しているからといって自分も我慢する必要はありません。お子さんには日ごろから「困ったらいつでも言って」と伝えてあげてください。
また、お母さんだけでなくお父さんの役割も小さくないと思います。男性は、生理を風邪と同じ“体調不良”としてニュートラルに捉えやすい傾向があります。娘の様子に異変を感じたら、妻に「けっこうつらそうだから、話を聞いてみたら?」と助言するなど、母娘の間の橋渡しをする役割を担ってほしいです。
先ほど紹介した生理管理アプリを使うことで、「勉強にやる気が出ないのは生理前だからかもしれない」と、お父さんが娘の生理事情に気づくこともあるかもしれません。
(聞き手・構成/AERA dot.編集部・大谷百合絵)
※この記事は、「AERA dot.ポッドキャスト」の収録内容を編集・再構成したものです