兵庫県議会の百条委員会。8月から知事や側近だけでなく、県職員らが証人として出席する予定だ

百条委への出席は「申請」と「承認」が必要と通達

 そして、7月12日付で、百条委員会に呼ばれるであろう県職員に対して、

〈百条委員会に関する各種服務について〉

 という通達を出していたことも明らかになった。そこでは、

〈職務上知り得た秘密が含まれる事項について出頭、出席の請求があった職員は、守秘義務免除の申請手続きを行う〉

〈対象となる内容は、必要最小限のものとする〉

〈各部総務課宛に申請し、これを各部総務課長が承認する〉

 と、証言内容は最小限にして、さらに事前に届け出が必要だと、口止めともいえる「圧力」をかけているのだ。

「斎藤知事のパワハラなどの報道を見ても、兵庫県の県職員の方々も百条委員会での証言を恐れているはず。私も百条委員会の証言前夜、逃げ出したくなりました。パワハラもあいまって、プレッシャーはすさまじい。でも、経験者として言わせていただくなら、配慮や忖度なく本当のことを語ってほしい。なぜならそれが県民のためだからです」

 と語るのは大阪府池田市の職員Aさんだ。Aさんはかつて、市議会が設置した百条委員会で証人として証言したことがある。

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池田市では百条委での証言の結果、市長は辞職した