同じく競泳の瀬戸大也も、自身の発言で“損”をした一人だ。2021年東京五輪で日本がメダルラッシュに沸く中、瀬戸は「400m個人メドレー」で金メダル候補に挙げられ、大きな自信を持って臨んだが、前回リオ五輪の経験を踏まえて力を温存して泳いだことが仇となって、まさかの予選9位で決勝進出ならず。そしてレース直後のインタビューで「明日上がるように泳げばいいやと泳いだんですけど」などと言葉を重ねると、SNS上で「調子に乗りすぎ。言い訳しないで欲しい」など批判のコメントが殺到した。さらに「200mバタフライ」でも予選落ちすると、「いろいろ言われてめっちゃむかつきますけど……。戦っているのは自分だし、気にもしつつ、あまり気にしない所もあるので。そういうのも含めてパワーに変えていきたい」とコメント。この「むかつく」という発言が炎上し、不倫騒動も蒸し返されながら多くの批判を浴びることになった。

 4年に1度の五輪は世間からの大きな注目を集め、特に日本人は五輪信仰が強く、神聖化している。それ故に、その舞台に出場する者たちは、結果とともに清廉潔白が求められる。その是非は議論されるべきで、今後は変わっていくことが考えられるが、是非とも今回のパリ五輪では「名言」として称賛される“言葉”たちの誕生を、多く期待したい。

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