愛子さまを抱っこした陛下を、雅子さまがパチリ

御料牧場でご静養をするご一家。陛下と愛子さまにカメラを向ける雅子さま=2002年10月、栃木県、代表撮影/JMPA

 2002年のニュージーランドとオーストラリア訪問の2カ月ほど前に、ご一家は栃木県の御料牧場に滞在。そこでも、雅子さまが陛下と愛子さまにカメラを向けている様子が、写真に収められていた。
 

令和流のフラットな感覚

 上皇さまも皇太子時代、愛用のニコンのカメラで美智子さまをよく撮影していた。美智子さまが上皇さまを撮影したこともあるかもしれないが、そうした場面はほとんど知られていない。

 平成の時代までの皇后といえば、半歩下がって天皇を支える印象が強かった。マスコミもそれを美談として報道していた。

 それが令和に入り、関係性に変化が生まれた。

 たとえば平成では天皇と皇后で別だったご進講を、令和では一緒に受けている。

 それまでは「天皇へのご進講は国の重要な仕事なので、皇后は同席すべきではない」といった考え方が強かったが、令和になってからは一緒に受けたほうが合理的という側面も踏まえ、「両陛下が共に公務に取り組む」という方向になったと思われる。

 ご成婚30年の節目となった今年、陛下は雅子さまとの日々について、2月の誕生日に際してこう述べている。

「この30年近く、二人で一緒に多くのことを経験し、お互いに助け合って、喜びや悲しみなどを分かち合いながら、歩んでまいりました」

「二人で一緒に」「お互いに助け合って」といった表現を用いたところから、両陛下の「令和流」のフラットな感覚を感じ取ることができる。

(AERA dot.編集部・永井貴子)

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