猛暑が続いているが、世の中は夏休み、行楽の季節。貴重な休日を過ごす皇族方の「あのとき」を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2023年8月20日に掲載した記事の再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 一見すると当たり前の家族の光景だが、実際はその様子を見たことがある人は多くないかもしれない。それが、天皇陛下と皇后雅子さまが、お互いの写真を撮っている場面だ。どこにでもいそうな、そんな夫婦の姿から、「令和流」の皇室の片鱗がうかがえる。皇室の「あのとき」を振り返る。

ミルフォード・サウンドの遊覧船上で、陛下を撮影する雅子さま=2002年12月、ニュージーランド、代表撮影/JMPA
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遊覧船上で、雅子さまの写真を撮る陛下=2002年12月、ニュージーランド、代表撮影/JMPA

「はい、チーズ」

 そんな声が聞こえてきそうな光景だ。

 雅子さまが、当時皇太子だった天皇陛下にカメラのレンズを向けて、楽しそうに撮影している。もちろん陛下も雅子さまをパチリと撮影。交互に撮り合う光景が、見る人の笑顔を誘う。

 天皇陛下のカメラ好きはよく知られているが、楽しげにカメラを構える雅子さまの姿には新鮮な印象も受ける。
 

 2002年12月、陛下と雅子さまは、ニュージーランドとオーストラリアを公式訪問。この日は、雄大な自然で知られるニュージーランドの景勝地、世界遺産のフィヨルドランド国立公園を訪れ、氷河が形成したフィヨルドで有名なミルフォード・サウンドを遊覧船で周遊した。

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