休暇中の大きな楽しみといえば「食事」だが、那須御用邸近くにあるイタリアンレストラン「ジョイア・ミーア」は、天皇ご一家がよく通っていたというレストラン。
そして、「パパ」がインターネットで食事をする店をリサーチすることもあり、関係者によると、天皇陛下ご自身が調べてホテルのレストランを訪問されたこともあったという。
宮内庁関係者は当時、ご一家の様子をこう振り返っていた。
「皇太子さま(当時)も雅子さまも、普段は決められたメニューのお食事を黙って召し上がります。そのため、プライベートな休暇で外食をする機会を、ご一家で楽しみにしておられたようです。ご自分たちでレストランを調べ、メニューを眺めて、お好きな品をアラカルトで注文する。何よりの贅沢であったのではないでしょうか」
秋篠宮家は民間のホテルなどに
那須、須崎、葉山(神奈川県)の御用邸は、天皇が静養するための施設であり、本邸に宿泊できるのは天皇家のみだ。皇太子家であっても、滞在できるのは隣接する付属邸とされていた。
秋篠宮家ご一家は2008年、単独で那須御用邸に滞在したが、宿泊が許されたのは当時築82年の「供奉員宿舎」。職員用の木造の宿泊施設だった。
秋篠宮家が御用邸に滞在するのは、天皇ご夫妻(現在の上皇ご夫妻)とご一緒に過ごされるときで、宿泊先は主に民間の施設だった。
しかし、御用邸などがあっても、皇族方が民間のホテルで過ごすことは珍しくない。
秋篠宮家の「定宿」として有名なのが、長野・軽井沢にある老舗「万平ホテル」。オーナーが飼っていた白いフワフワの犬は、長女の小室眞子さん、次女の佳子さま、長男の悠仁さまともよく遊んでいた。
上皇さまは東宮時代から、夏は長野県軽井沢町にある「千ケ滝プリンスホテル」でよく過ごされていた。美智子さまと結婚してからは、浩宮さま、礼宮さま、紀宮さまらとご一家で滞在されていた。平成に入ってからも、群馬県草津町での音楽祭に出席する際には、町内の「ホテルヴィレッジ」に宿泊していた。