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 近年、受験者の減少傾向が続く警察官や消防官などのエッセンシャルワーカー。このような「なり手不足」を解消するため、受験年齢引き上げなどの動きが全国で広がっている。一方、大学には警察官や消防官を目指して日々勉学に励む学生たちもいる。「受験偏差値だけに頼らない大学評価」をコンセプトに、編集部の調査・収集データに基づき作成した『大学ランキング2025』(朝日新聞出版)では、「資格、採用試験ランキング」として、各大学の警察官、消防官、自衛官の就職者数などを掲載している。今回、その一部を紹介する。

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国士舘大が消防官で大差の1位。専門性の高い教育が充実

 消防官の就職者数トップは国士舘大。2位の帝京大と合格者数で48人差、比率にして約1.7倍の大差をつけた。同大の体育学部スポーツ医科学科は、4年制大学初の救急救命士の養成を目指す学科。教育スタッフには経験豊富な専門医師や消防機関出身者をそろえ、基礎医学から最新の救急医療機器を利用した実習まで、専門性の高い幅広い学びを提供している。

 警察官と自衛官の1位は、在籍学生数が6万6579人(2023年5月1日現在、通信教育部を除く)で全国1位の日本大。各学部の特色に合わせて行う学部ごとの支援と、学部に関係なく参加できる大学主催の支援のW体制で、公務員を目指す学生を支援している。大学主催の通年講座として、低学年向けには「公務員入門講座」など、教養科目の基礎や公務員の仕事について学べる講座を用意。3年生以上には「警察官・消防官試験講座」など、本試験に向けた対策講座を用意している。毎年春と秋には全学一斉実施の模擬試験が無料で実施されるため、勉強の進捗状況を定期的に確認しながら対策を進めることも可能だ。

警察官の就職者数ランキング

 警察官の就職者数ランキングは次の通り。

1位:日本大/127 人
2位:国士舘大/116 人
3位:日本文化大/80 人
4位:東海大/76 人
5位:帝京大/53 人

警察官の就職者数ランキング1位~10位
警察官の就職者数ランキング12位~19位
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消防官、自衛官の就職者数ランキング一覧