物足らない打撃が続くヤクルトの村上
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 今シーズンのプロ野球は「投高打低」が顕著になっている中、日本を代表するスラッガーのヤクルト村上宗隆も打率がなかなか上がってこない。70試合出場で打率.230、14本塁打、33打点(6月27日時点)。リーグトップの本塁打数はさすがだが、日本選手最多記録の56本塁打を放ち、「令和初の三冠王」に輝いた2年前と比べると物足りなさは否めない。

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 スポーツ紙デスクはこう語る。

「村上自身が一番納得していないでしょう。相手バッテリーのマークが厳しくなっていることは当然ですが、外角に落ちる球に空振りするケースが昨年から目立つ。三冠王を獲得した時は逆方向に長打を飛ばしていたが、今は力んでいるのか右肩が入りすぎて引っ張る傾向が強くなりすぎている。村上も当然修正を施していると思うのですが、相手もまともにストライクゾーンで勝負してこない。結果を出さなければいけない焦りもあるでしょう。ボール球に手を出して選球眼に狂いが生じているのが心配です」

 長距離打者に三振はつきものだ。村上は過去3度リーグワーストの三振数を記録している。ただ今季70試合で92三振の打席内容を見ると、決して良いとは言えない。ボール球を追いかけて空振りし、甘い球をミスショットする光景が目立つ。データを見ると、打球の方向にも顕著な違いが見られる。三冠王を獲得した22年は中堅から逆方向への本塁打が計31本と全体の55.3%を占めたが、今季は計6本で全体の42.9%と下がっている。

来年オフのメジャー挑戦は球団公認

 村上には公言している夢がある。メジャー挑戦だ。22年11月に行われた記者会見で、「米国でプレーする権利を得るのは限られた選手なので、もちろん挑戦したい思いはあります。早ければ早いほどいいなと思っています」と公言。同年オフに3年契約を結び、25年オフにポスティングシステムによるメジャー移籍を球団が容認している。

 メジャーの評価はどうなのだろうか。メジャーリーグの代理人は以下のように評する。

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