AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年7月1日号では、グラフィックデザイナーの齊藤雪里さんと株式会社サクシードの齊藤英武さん夫婦について取り上げました。
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2023年、夫41歳、妻38歳で結婚。猫のいるふたり暮らし。
【出会いは?】2021年、夫が40歳を機にマッチングアプリに登録。妻も同じアプリを使っており、やりとり開始。
【結婚までの道のりは?】結婚を前提にという合意のもと、デートを重ね、1年ほどでゴールイン。
【家事や家計の分担は?】料理、掃除、洗濯など主な家事は妻がメイン。夫は食器洗いやお風呂洗い、ゴミ出し、車での買い出しなどを担当。家計は別々。支出はまとめておき、それを折半する。
妻 齊藤雪里[39]グラフィックデザイナー
さいとう・ゆり◆1984年、東京都生まれ。2006年、日本デザイナー学院グラフィックデザイン研究科卒。卒業後は、デザイン事務所や音楽レーベル会社で、DTPデザインや冊子などのデザインの仕事を担当。14年、30歳を機に転職、現在に至る
実家では、家事は母に頼りきりでした。家事のことを考えて仕事を集中して終わらせようとか思うようになったのは、結婚による良い副産物かも。両親以外に信頼できる人が家にいるのは心強くもあるし、気持ちよく暮らすために努力するのもお互いの成長になっていいなと思うんですよね。
在宅中心なので、私が家事の中心になるのはいいのですが、彼は手伝ってくれるときもマイペース。たとえば食器洗いも「見終わったらやるね」とのんびりテレビの前にいて。つい私が手を出してしまって、結果的に自分で負担を増やしてしまうことに(笑)。
猫アレルギーのくせに、猫と暮らすのが夢でした。彼は私ほど猫好きだったわけではないのに猫探しを応援してくれて、アレルゲンが少ない「サイベリアン」という種のブリーダーさんのところに連れていってくれたり。子どもと動物に優しいし、こうと決めたら一気に動くノリの良さみたいなのも近いんです。休日、彼と猫とゴロゴロしているだけで幸せを感じます。