青春ごっこをちゃんとやることは、20代のメインの仕事と言ってもいいかもしれません。例えば実際に夏にスイカ割りをする人ってあんまりいないと思います。スイカをぐちゃぐちゃにするより、ちゃんと切って食べたほうがいいに決まっているし、舞台装置も面倒。でも、年を取ってからわかりました。あえてスイカ割りをやることに意義があったんだなって。

 自転車を漕いで延々と東のほうに行ったら何があるんだろうって確かめに行って、結局何もなかったじゃん、って、そういうことをぜひやっておいてほしいです。そのほうが後々夢を叶えられるから。うまく説明できないんですが、「余計なことをやりきる想像力」は、他の人に見えない道を見つけ出す力につながっているんだと思います。やるべきことだけをやってきた人って、すぐ隣に別の道があることを、発見しにくいのかもしれないと思うんですよね。

 もちろん50代になってから青春ごっこをやってもいいし、年齢関係なくみんながやったほうがいいと思います。ただ、20代でそういうことをするのは特別に大切な気がします。

 10代から26歳ぐらいまでのかに座には、ちょっとだけ試練が続きます。

 結構ストレスがたまる時期というか、「はあ?」と思うことがたくさんある。だから、誰にも邪魔されない生活を手に入れることはかに座の悲願だったりします。そういう時期はひたすらランニングをして無になれる時間を作るとか、体を動かすことをおすすめします。

AERA 2024年7月1日号

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