メリットとデメリットを知る

 一つが、大和アセットマネジメントが運用する「iFreeNEXT インド株インデックス」だ。Nifty50指数に連動した運用成果をめざす投信で、ETFを除いたインド株投信の中では指数連動型の商品の先駆けとされる。

 23年3月に設定され、約1年後の今年3月には純資産総額が1千億円を突破した。「インデックス型なので運用中にかかる信託報酬が安い」(横山さん)点が特徴だ。

 続いて、HSBCアセットマネジメントが運用する「HSBC インド・インフラ株式オープン」は、その名の通り、インドのインフラ関連銘柄に投資するアクティブ型の投信だ。組み入れ上位銘柄には、同国の建設エンジニアリング大手や大手財閥企業、通信、電力、ガス会社などの名が並ぶ。

 設定は09年10月と15年近い実績があり、運用成績もよいという。今年4月末時点では直近1年の騰落率はプラス82.2%で、3年だとプラス178.7%に達する。

 野村アセットマネジメントが運用する「NEXT FUNDS インド株式指数」は東証に上場するETFだ。投資コストが安く、値動きがわかりやすいといった、ほかのETFと同様のメリットのほか、デメリットもある。

 投資を考えるうえで心にとめておきたいのは、特定の新興国や業種の株に投資する「テーマ株投信」は、人気のある間に資金が流入し、値上がりが進んでいるものも少なくない点だ。高い値段で買った後に値下がりし、損が膨らんでしまうケースもある。

 自分の投資スタイルや考えに合っているかもよく見極めて検討したい。

(ライター・池田正史)

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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