横山利香さんが注目する3銘柄

景気の波に左右されやすい

「今はまだ新興国の位置づけであることに変わりはありません。そのため、経済の動向は世界全体の景気の波に左右されやすい。『インドがどうしても好き』といった強いこだわりがないようなら、投資先はインド一国に集中するのではなく、あくまで今後の成長が期待できる国や地域の一つとして位置づけるべきでしょう」(横山さん)

 一般的に、欧米などに比べて市場規模が小さい新興国の株価の値上がり幅は大きい一方で、値下がりに転じた場合の振れ幅も大きくなりやすい。世界株型や米国株型といった投信などを柱に据えたうえで、「プラス・アルファ」の投資先の一つとしてインド株ファンドを加えるような方法がお勧めという。

経済や政治動向があまり報じられず

 インドの経済や政治の動向が、普段あまり報じられない点もリスクの一つだ。6月4日に開票されたインド議会下院選挙などの大きなニュースを除くと、国内で把握できる情報は少ない。何か起きた時に機動的に対応できない可能性があることも頭に入れておくべきだ。

 では、こうした点を踏まえたうえで、新NISAで投資する場合、どんな商品がよいか。横山さんが注目する銘柄を挙げてもらった(上の表参照)。

「まず純資産総額が多いかどうかや、運用期間が長いかどうかに注目するとよいでしょう。純資産総額はそのファンドに投資家のお金がどれだけ集まっているかを意味します。また、運用期間が長いということは、それだけの実績があるということ。インド市場には前述したようなリスクがありますから、実績のある商品ほど安心と言えます」

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