
市松模様のストールに透ける「計算」
でも都知事になってから8年が経って、さすがに体型も変わってきている。最近では、肩ががっしりとした派手めのジャケットが多くなったよね。テレビ映り的に胸元が寂しいと思ったら、首まわりにアクセサリーや得意のストール。
年を取ってくると特に、顔をピリッと見せるには胸元や首元をシャープに締めるのが大事なんですよ。東京五輪の時は、エンブレムの市松模様をあしらったストールがずいぶんお気に入りでよく首に巻いてたけど、自分を引き立たせる柄だってことはもちろん計算済みでしょう。
自分の見せ方やキャラクターを磨きあげてきた小池さんは、何を着ても小池さんよ。下からクッと見上げるような流し目といい、歩くときの身のこなしといい、独特じゃない。
政治家の一番の仕事はスポークスマンでいることで、リーダーという役を演じる役者であればいい。いくら立派な政策を掲げたところで、知事一人の力でどうにかなるものではないし、台本を書いて実際に手を動かすのは都庁の役人なんだから。そういう意味では、すっかり東京という世界に誇るビッグシティの顔になった小池さんは、唯一無二の存在だよ。あの重厚さというかカリスマ性は、蓮舫さんには出せないね。