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12日、タイトスカート姿で都知事選への出馬宣言をした小池百合子都知事
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 小池百合子都知事と蓮舫氏の戦いに注目が集まる都知事選。辛口評価で知られるファッションデザイナーのドン小西氏(73)に、小池、蓮舫両氏のファッションについて語ってもらった。着こなしから見えてくる政治家としての“格”とは。

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 ファッションにはその人の内面が表れるものだけど、小池さんは元キャスターだけあって、そこらのダッサい政治家とはわけがちがう。したたかにセルフプロデュースをしてるよね。

 まずはミニスカート。彼女、一般人とは感覚が違うから「70過ぎてるのに……」なんて考えない。足のラインがきれいだし、しかもミニはミニでもタイトスカートなんてはいちゃうから、心得たもんだよ。

 BWH(バスト・ウエスト・ヒップ)は、いつも意識して服を着ていらっしゃるね。肩はある程度大きく見せて、キュッとウエストをくびれさせて、そこから腰に向かって広がっていく、彼女なりのXラインを大事にしてる。小池さんは、どうすれば自分が最も魅力的に映るのか、客観的に捉える目を持ってる人だね。

 国政に出たばかりのころなんて、ずいぶん“おじさんキラー”だったと思うよ。派閥問わず、どんな政治家にも「あら~先生~」って寄っていってかわいがられていたタイプじゃない? もし銀座のママだったら間違いなくナンバーワンになってたね。

 ま、おじさんがコロッと引っかかるのも無理はないな。俺も昔、小池さんには何度も取材したし、彼女が環境大臣だった時はクールビズの推進プロジェクトで一緒になったけど、正直ムラッときたこといっぱいあるもん(笑)。

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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政治家は「役者」であればいい