キャスターや司会に引っ張りだこだった、22歳当時の蓮舫氏

蓮舫氏の勝負服は「駆け出し芸人と一緒」

 蓮舫さんも頑張ってると思うよ。今回は政治生命をかけて名乗りを上げたわけだろうしね。言ってることも、活舌よく台本を読むように語る姿も立派。でもさ、小池さんと比べるとまだ「青二才」なんだよな。勝負服も白一色で頑張ってるあたり、幅が狭い。キャラづけに必死な駆け出し芸人と一緒っていうかさ。しかも、襟を立てるファッションなんて古すぎる。シャープさと若々しさを見せてるつもりだろうけど、20年前の女子アナだっつーの!

 新進気鋭の電気自動車・テスラに、ロールスロイスのフロントグリルから漂う貫禄はないでしょう? 今の時代、なんでも数字や文字に表して評価しようとするけど、やっぱり“格”っていうのは大事。政治家の場合、それが説得力につながるわけだから。

 蓮舫さんも、今の政治を変えたい人たちの票を一定数かき集めると思うけど、昔自分で言ってたように「2位」でいいじゃない。むしろ俺が蓮舫さんに期待する役割は、小池さんの気持ちを引き締めてもらうことなんだよね。

 小池さんのプライドを考えると、もし当選して3期目に入ったときに「やっぱり蓮舫さんに投票すればよかった」なんて言われることだけは絶対に避けたいはず。小池さんの危機感を駆り立てて、より力を入れて都政に向き合ってもらうために、蓮舫さんの台頭ってのはすごくありがたいものだよ。

(聞き手/AERA dot.編集部・大谷百合絵)

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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