「町中華」の厨房を撮影した動画が大人気。画像はイメージ(GettyImages)
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 12日放送の「ソレダメ!~あなたの常識は非常識!?~」(テレビ東京・毎週水曜午後8時25分)は「唯一無二の看板メニューを追え! 沿線町中華~東武東上線編~」だ。東京・池袋から埼玉県の寄居までを結ぶ路線「東武東上線」の停車駅・下板橋から成増までの区間でチャーハンを出している町中華が全部で100店舗以上ある大激戦区なのだそう。魅力的なチャーハンだが、その厨房動画も人々を魅了するという。過去の人気記事を振り返る。(「AERA dot.」2024年3月25日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)

【写真】老舗の町中華店がつくる絶品の「カレーチャーハン」はこちら

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 今、Youtubeなど動画配信サービスで、「厨房動画」が大人気となっている。懐石料理やフレンチなどの高級店に密着した動画もあるが、YouTubeで「厨房」と入力して検索すると、表示されるのは圧倒的に中華が多い。それも私たちになじみ深い「町中華」の厨房を紹介する動画が次々と表示される。YouTubeでは数百万回の再生回数を記録した動画もあり、厨房動画を専門に配信するYouTuberも注目を集めている。

 なぜ今、「町中華」の厨房動画が増えているのか。料理業界に詳しいライターはこう話す。

「厨房動画の特徴に、再生時間が長いという点が挙げられます。今はTikTokやYouTubeのショート動画が主流で、レシピ動画なら数分というものが多い。ところが厨房動画は、1時間を超える“大作”も当たり前のように配信されています。店内に複数のカメラを設置し、注文から調理、配膳までを丁寧に撮影。昼時ともなれば、ひっきりなしに注文が入り、調理人がプロの技でチャーハン、ラーメン、ギョーザ、ホイコーローや酢豚などのを瞬時に作っていきます。ナレーションもBGMもありませんが、調理人の手際の良さにみとれて、長時間の動画でも見入ってしまう。店主にインタビューするなど、ドキュメンタリーの要素を持つ作品もあります」

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井荻稔

井荻稔

ライター。福岡県出身。大手新聞社で主にサツ回りとしてキャリアを積んだあと、主に週刊誌やネットメディアで記事を執筆。フィールドはカルチャーから政治まで広いがゆえに、逆に得意分野はなし。趣味は映画鑑賞と暴飲暴食。

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