ナイジェリア大統領夫人が「なぜ来たのか?」と批判
だが、そこに横やりが入った。ナイジェリア大統領夫人のオルレミ・ティヌブさんが、メーガンさんのナイジェリアでの服装について痛烈に批判したのだ。ティヌブ夫人はナイジェリアの上院議員を10年以上務め、2021年国際女性デーの「最も影響力のある女性上院議員」賞など、確かな実績と数多くの受賞歴があるキャリアウーマンだ。
ティヌブ夫人は大統領である夫の就任1周年を記念するスピ-チで、こう疑問を投げかけた。「メーガンはなぜ、アフリカを探してここに来たのですか?」。そして続けた。「私たちは、メットガラ(毎年5月ニューヨークのメトロポリタン美術館で開かれるファッションの祭典)を主催しているのではありません。メットガラでは、女性たちはみな裸になっているようです。しかし私たちの文化では、裸は受け入れられません。(子どもたちは)アメリカのセレブらの真似をしないでください」。ナイジェリアの血をひくことを明かしているメ―ガンさんに、適切な言動を取るべきだったと訴えたスピーチに、会場からは拍手と歓声が沸き起こったという。
メーガンさんのナイジェリアでの服装は、背中が大きく開くデザインのものがあり、イギリスでも顰蹙(ひん・しゅく)をかっていた。訪問した学校の女生徒たちがメーガンさんの服装に眉をひそめたり、嘲笑したりする写真も出ていたところに、国民から敬愛されている大統領夫人が口を開いたのである。これを耳にしたメーガンさんは、大統領夫人に謝罪を求めたとの報道もある。
成功したと信じて疑わなかったナイジェリア・ツアーに水を差されたメーガンさんだが、彼女にとっての朗報が飛び込んできた。イギリスのスナク首相が次の政権を決める総選挙を行うと発表したのだ。投票日は7月4日である。英国の総選挙は来年1月までに行われることになっていて、スナク首相は「今年後半に実施」と繰り返してきた。しかし、経済指標がわずかに上向いた今、早期実施に踏み切った。