英国の総選挙で王室は閉鎖モードに

 なぜ、それがメ―ガンさんにとって朗報なのか。それは総選挙に王室が大きな影響を受けるからにほかならない。王室は、伝統的に選挙運動から国民の注意をそらしたり、特定の政党を支持すると受け取られたりする公務を行わない。チャールズ国王の公式誕生日を祝う「トゥルーピング・ザ・カラー」は6月15日に予定通り実施されるが、他の公務はすでに中止あるいは延期されたものがある。メーガンさんにとっては、王室が閉鎖モードに入っているときこそ、自身のサセックス・ブランドを宣伝するチャンスとなるのだ。

 先日、自身が立ち上げたブランド「アメリカン・リビエラ・オーチャード」のビン入りジャムをインフルエンサーなどに50個贈ったメ―ガンさん。褒めてくれた人もいたけれど、返事がない人もいたことに、「なぜ称賛されないのか」といらだっていると伝えられている。けれど、いま王室は休業モードに入った。自分の新ブランドを強く打ち出す何よりのチャンスととらえているメ―ガンさんは「この機会を見逃さない」と張り切っているそうだ。

(ジャーナリスト・多賀幹子)

AERAオンライン限定記事

著者プロフィールを見る
多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

多賀幹子の記事一覧はこちら
暮らしとモノ班 for promotion
夏の大人カジュアルに欠かせない!白のレザースニーカーのおすすめは?